会長・顧問ほか理事会メンバーがソウルの「韓食振興院」を表敬訪問

4月上旬、当協会の会長・顧問をはじめ、理事会メンバーがソウル・安国駅近くにある韓食振興院を表敬訪問しました。

任景淑理事長の「レンギョウ、ツツジ、桜、木蓮が同時に咲く、ちょうど綺麗な時期にようこそお越しくださいました」との言葉で、会合がスタートしました。

今回の訪問で、当協会としては主に3点を伝えました。

1.当協会が熱海市と共催する「日韓グルメフェア2024」への理解のお願い
2.日本における韓食堂の質の低下と、シェフ・経営者への教育について
3.在日韓国人が築いた韓食「焼肉文化」と在日僑胞への理解

1.「日韓グルメフェア2024 in 熱海」は、昨年から継続している事業で、今年が2年目となります。日韓友好や地域への貢献を目的として行い、キムジャン行事を軸にした行事を通して韓食の普及を図ります。

当協会の崔光礎会長からもイベントについて理解を求め、任理事長は「(イベントの様々なプログラムを通して)参加者たちが韓食の広報大使になれるように」との旨をお話くださいました。

2.日本における韓食堂の質の低下については、第3代会長の呉永錫顧問から伝えられました。

韓国料理が日本で普及するなかで、「昨今では日本でもネパール人や中国人などが韓食の料理の現場におり、その方々にも正しい韓食を教育する機会を作り、韓食全体の底上げを図りたい」という内容でした。

任理事長は「韓国にも最近では外国人が多くなり、その事情は日本と似ている」「シェフへの教育だけでなく、経営者もともに学ぶ必要がある」との旨をコメントされました。

3.日本における韓食である焼肉文化や、在日僑胞への理解については、韓基成専務理事から説明がされ、「焼肉は日本で在日韓国人が築き上げた韓食文化であり、韓食の世界化が語られる以前から、日本では韓食がすでに普及していた」という旨が伝えられました。

このように日本独自の韓食事情を伝えることにより、日本での当協会の役割や進むべき方向性について再認識して頂き、今後の韓食振興院による支援の方向性へを決める上での参考としてもらうべく、今回の表敬訪問を行ったものです。

また任理事長は会合のなかで「K-POPやK-dramaなどが人気だが、向こう10年はK-Foodを主軸にしていきたい」と語りました。

韓食振興院の建物は「韓食文化空間イウム」として一般にも開放されている施設です。韓食に関する展示のほか、マッコリを含む伝統酒の試飲体験(要予約)、喫茶・販売コーナーもあり、韓国を訪れた旅行者が観光がてら立ち寄れますので、ご関心ある方はぜひ訪問してみてください。