当協会のあゆみ

キムチネット協議会(2005~2009)

当協会は2005年7月に在日本大韓民国民団(※1 以下、民団)の傘下組織「キムチネット協議会」として発足しました。非発酵のキムチが流通するなか、本物の伝統的な手作りキムチを普及させることや、韓国食品業者のネットワーク構築を通しての韓国食材の共同購買事業の推進および、韓国食材を日本市場に安定的に供給し、定着させる目的で設立されました。

韓食ネット協議会(2009~2017)

2009年には韓国政府が推進する「韓食の世界化(※2)」の流れのなかで民団と韓国農林水産食品部が交わした議定書に基づき、韓国の食文化、食材および各地域の特産物などを日本市場に紹介する役割を高め、それらを効果的に展開するための同胞業者間のネットワーク構築などを担うこととなり、「韓食ネット協議会」と改称しました。

民団韓食ネット協議会総会(2014)
世界韓食フォーラム in 札幌(2017)

日本韓食振興協会(2017~現在)

2017年に一般社団法人化したことにより、引き続き「韓食の世界化」を推進するとともに、日本国内で韓食を正しく普及・振興する団体となりました。定款には日本の優良な食材を世界へ、韓国や世界の食材を日本へ、というフレーズが盛り込まれています。これまでの経緯から、会員は在日コリアンを中心とした構成員ですが、ニューカマー(※3)も含まれ、そのほか韓食に携わるメンバーが加入しています。

韓食ネット・日本韓食振興協会ホームページ(2019)
第7回 キムチグランプリ(2022)

用語の解説

在日本大韓民国民団とは(※1)
在日コリアンとは日本が朝鮮半島を統治していた時代を中心に日本へ移住し、解放後に永住している朝鮮半島出身者とその子孫を指します。いわば「オールドカマー、オールドタイマー」で、自らを「在日」と呼称することもあります。

在日本大韓民国民団は、このような在日コリアンの生活者団体(大韓民国公認)として経済活動を支えてきました。これが通称「民団」と呼ばれている組織です。当協会の前身であるキムチネット協議会、韓食ネット協議会は民団の傘下であり、会員は在日コリアンの業者を中心に構成されてきました。

韓国中央会館(在日本大韓民国民団)

韓食の世界化とは(※2)
大韓民国が官民を挙げて推進する韓食のグローバル推進化運動で、韓食を世界5大料理の一角へと押しあげる国家的なプロジェクトです(参考:Wikipedia)。例えば日本料理は寿司、天ぷらのような高級なイメージがありますが、韓国料理もそのような地位へと押し上げようというものです。

一方で在日コリアンが作り上げた焼肉文化は、日本では「ごちそう」として高い地位を築いており、民団の傘下団体として発足した当協会が2009年から日本国内において、この運動の一端を担っています。

ニューカマーとは(※3)
一般的には1980年代以降に留学・就労・結婚などで日本にやってきた外国人のことをいいます。ここでは主に韓国人を指しますが、日本国内に定着し、飲食店や輸入業者など韓食に携わる事業を行っている人もおり、各地のコリアンタウンではオールドタイマーや地域住民と共存しています。また当協会にはニューカマーも加入しています。